電気工事士は、電気工事士法に基づく国家資格で、住宅や店舗、工場などの電気設備の工事を行うために必要な資格です。コンセントの増設や照明の配線といった作業も、電気工事士でなければ行えない法定の独占業務であり、第二種は一般住宅や小規模店舗など600ボルト以下で受電する設備、第一種はさらに最大電力500キロワット未満の工場・ビルなどの工事まで従事できます。
試験は経済産業大臣指定試験機関の一般財団法人電気技術者試験センターが実施しています。学科試験と技能試験の二段階で、学科はCBT方式(テストセンターのパソコンで受験)と筆記方式が選べます。技能試験では、実際に配線器具とケーブルを使って課題を時間内に完成させます。第二種は上期・下期の年2回、第一種も近年は年2回程度実施され、受験機会が拡大しています。第二種の合格率は学科60%前後・技能70%前後で、実技対策をきちんと行えば独学でも十分合格が狙えます。
受験資格の制限はなく、工業高校生から異業種の社会人、定年後の再就職を見据えた方まで幅広い層が受験しています。電気工事業界は慢性的な人手不足といわれ、防災設備や再生可能エネルギー、EV充電設備の普及などで仕事の裾野は広がり続けています。手に職をつけられる国家資格の代表格として、安定した人気を保っています。試験日程等の詳細は公式サイトでご確認ください。
電気工事士(第一種・第二種)の基本情報
| 主催団体 | 一般財団法人電気技術者試験センター(経済産業大臣指定試験機関) |
|---|---|
| 区分 | 国家資格 |
| 受験料の目安 | 第二種9,300円前後・第一種10,900円前後(申込方法により異なる・変動あり) |
| 受験方式 | 学科試験(CBTまたは筆記)+技能試験(実技) |
| 開催時期の目安 | 第二種は年2回(上期・下期)、第一種は年2回程度 |
| 級・レベル構成 | 第一種・第二種 |
| 難易度・合格率の目安 | 第二種は普通(学科合格率60%前後・技能70%前後)、第一種はやや難 |
| 公式サイト | www.shiken.or.jp |
※受験料・日程・試験内容は年度により変動する場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
こんな人におすすめ
- 手に職をつけて安定して働ける仕事に就きたい人
- 電気工事・設備業界への就職・転職を目指す人
- ビルメンテナンス業界で評価される資格がほしい人
- DIYではできない自宅の電気工事を仕事として学びたい人
取得後の活かし方
電気工事士は独占業務資格のため、電気工事会社や設備工事会社への就職・転職で即戦力候補として評価されます。第二種取得後に実務経験を積み、第一種や電気工事施工管理技士へ進むのが典型的なキャリアパスです。
ビルメンテナンス業界でも「ビルメン資格」の一つとして需要が高く、危険物取扱者やボイラー技士と組み合わせると強みが増します。独立開業して電気工事業を営む道もあり、EV充電器や太陽光発電設備の設置など、新しい分野の仕事も増えています。


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