建築士は、建築士法に基づく国家資格で、建物の設計と工事監理を行うための資格です。一級建築士は国土交通大臣免許で、超高層ビルや大規模施設を含むあらゆる建築物を扱えるのに対し、二級建築士は都道府県知事免許で、戸建住宅を中心とした一定規模までの建築物を担当できます。建物の安全性と質を支える建築分野の中核資格であり、設計事務所や建設会社、ハウスメーカーなどで広く求められています。
試験は建築士法に基づく指定試験機関の公益財団法人建築技術教育普及センターが実施し、例年、学科試験が7月、設計製図試験が9〜10月に行われます。学科では計画・環境設備・法規・構造・施工などが問われ、学科合格者のみが製図試験に進めます。一級の総合合格率は10%前後、二級は20%台前後とされる難関です。受験には原則として建築系の学歴などの要件があり、2020年の法改正で実務経験は受験時ではなく免許登録時の要件に緩和され、在学中や卒業直後から受験しやすくなりました。
受験者は建築系の大学・専門学校の出身者や、設計・施工の実務者が中心です。学科と製図の二段階試験のため、働きながら数年計画で取得を目指す人も多く、学科合格の持ち越し制度も設けられています。キャリアの節目として二級から一級へステップアップしていくのが典型的なルートです。受験資格や日程の詳細は公式サイトでご確認ください。
建築士(一級・二級)の基本情報
| 主催団体 | 公益財団法人建築技術教育普及センター(指定試験機関) |
|---|---|
| 区分 | 国家資格 |
| 受験料の目安 | 一級17,000円前後・二級18,500円前後(年度により変動あり) |
| 受験方式 | 学科試験(マークシート)+設計製図試験 |
| 開催時期の目安 | 年1回(学科:例年7月、設計製図:例年9〜10月) |
| 級・レベル構成 | 一級建築士・二級建築士(ほかに木造建築士) |
| 難易度・合格率の目安 | 難関(一級の総合合格率10%前後、二級は20%台前後) |
| 公式サイト | www.jaeic.or.jp |
※受験料・日程・試験内容は年度により変動する場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
こんな人におすすめ
- 設計事務所やハウスメーカーで設計の仕事がしたい人
- 建設会社で施工管理から設計・監理へ幅を広げたい人
- 建築系の学校で学んだ知識を国家資格として形にしたい人
- 独立して自分の設計事務所を持つことを目指す人
取得後の活かし方
建築士は設計・工事監理の独占業務を持つため、設計事務所・建設会社・ハウスメーカー・不動産デベロッパーなどでの就職・転職に直結します。一級建築士は大規模案件の設計や管理建築士への道が開け、昇進・昇給や資格手当の面でも効果が大きい資格です。
経験を積んで建築士事務所を登録すれば独立開業も可能です。また、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士、インテリアプランナーなど上位・関連資格への展開もでき、住宅の耐震性や間取りを見る目は自宅の購入・リフォームでも役立ちます。


コメント