行政書士は、行政書士法に基づく国家資格で、官公署に提出する許認可申請書類の作成・提出代理や、権利義務・事実証明に関する書類の作成を業として行える法律専門職です。建設業許可、飲食店営業許可、在留資格関連の手続きなど、扱える書類は1万種類以上ともいわれ、「街の法律家」として市民や中小企業の身近な相談相手となっています。
試験は一般財団法人行政書士試験研究センターが、都道府県知事の委任を受けて毎年1回、全国で実施しています。出題は憲法・民法・行政法を中心とした法令科目と、政治・経済・社会や情報通信などの基礎知識科目で構成され、択一式に加えて40字程度の記述式問題が課されるのが特徴です。合格率は例年10〜14%前後で推移しており、法律系国家資格の中でも本格的な学習が求められる試験です。
受験資格に年齢・学歴などの制限はなく、誰でも受験できます。受験者は毎年4〜5万人規模にのぼり、法律の学習経験がない社会人が独立開業やキャリアアップを目指して挑戦するケースも多く見られます。宅建士からのステップアップや、司法書士・社会保険労務士など他の法律系資格との組み合わせを視野に学ぶ人も多い資格です。受験料や日程の最新情報は公式サイトでご確認ください。
行政書士の基本情報
| 主催団体 | 一般財団法人行政書士試験研究センター(都道府県知事委任の指定試験機関) |
|---|---|
| 区分 | 国家資格 |
| 受験料の目安 | 10,400円前後(年度により変動あり) |
| 受験方式 | 筆記試験(択一式+記述式) |
| 開催時期の目安 | 年1回(例年11月の第2日曜日) |
| 級・レベル構成 | 級区分なし |
| 難易度・合格率の目安 | 難関(合格率10〜14%前後) |
| 公式サイト | gyosei-shiken.or.jp |
※受験料・日程・試験内容は年度により変動する場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
こんな人におすすめ
- 法律系の国家資格で独立開業を目指したい人
- 許認可・契約関連の知識を仕事に活かしたい会社員・公務員
- 宅建士などからさらに法律の学習を深めたい人
- 企業の総務・法務部門でキャリアアップしたい人
取得後の活かし方
行政書士は独立開業型の資格で、登録すれば自分の事務所を構えて許認可申請や契約書作成などの業務を受任できます。建設業、運送業、風俗営業、外国人の在留手続きなど、専門分野を絞って開業するスタイルが一般的です。
企業内では法務・総務部門で契約書チェックやコンプライアンス対応に知識を活かせます。また、民法・行政法の体系的な知識は、司法書士や社会保険労務士など上位・隣接資格への足がかりにもなります。日常生活でも、相続や契約に関するトラブルを未然に防ぐ判断力が身につきます。


コメント